2015年9月14日月曜日

アップル社に日本の個人発明家が勝訴した事件は、分割出願で粘った結果です


作成者: 小林 生央9月14日 10:36編集済み
≪分割出願を3件、出願して粘った結果です≫


アップル社の ipod クリックホイールを巡って争った事件は、日本の個人発明家が勝訴したことが報じられ、9月11日10時50分には、栗原聖先生の解説記事が、ヤフーニュースに載りました。


≪分割出願を3件、出願して粘った結果です≫
この個人発明家は、平成10年1月6日に本件について最初の特許出願をしています。拒絶査定を受け、審判で争いますが負けています。
分割出願は、子供2件、孫1件、合計3件出願して粘りました。
子供の一件目が平成18年9月15日にめでたく特許となりました。
特許3852854号です。
次に示すように、すっきりした請求項です。
いわゆるipodのリング状の操作盤、「クリックホイール」といわれるものです。
アップルは、もとの出願が拒絶査定確定したことで安心してしまったのでしょうか?
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング状である軌跡上に連続してタッチ位置検出センサーが配置されたタッチ位置検知手段と、
接点のオンまたはオフを行うプッシュスイッチ手段と
を有し、
前記タッチ位置検知手段におけるタッチ位置検出センサーが連続して配置される前記軌跡に沿って、前記プッシュスイッチ手段が配置され、かつ、
前記タッチ位置検知手段におけるタッチ位置検出センサーが連続して配置される前記軌跡上における押下により、前記プッシュスイッチ手段の接点のオンまたはオフが行われる
ことを特徴とする接触操作型入力装置。
【請求項2】
請求項1記載の接触操作型入力装置であって、前記プッシュスイッチが4つであることを特徴とする接触操作型入力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の接触操作型入力装置を用いた小型携帯装置。

≪教訓≫
権利取得できると思ったら、あきらめずに分割出願でがんばる。
進歩性がないと思われたものに特許がとれたら、強力な権利になる。




クリックホイールは、もっとたくさん売れたのではないかという声が一部にあるようですが、2004年販売モデルについて、特許侵害にあたるということのようです。



代理人となった弁護士は、着手金ゼロで引き受けたそうです。日本でも、成果報酬型で仕事をする弁護士さんがいらっしゃるのですね。




最初の特許出願は、拒絶査定が確定しましたが、分割出願を3件出願しました。そのうちの一つが特許になり、その権利をアップル社に対して行使したものです。